赤ちゃんとの暮らしに役立つ情報|RACCO公式ブログ
マミーブレインのせいかも
産後は睡眠不足が当たり前で、まとめて睡眠が取れない日々が続きます。 私も3回の産後を経験しました。 最後に出産したのは16年前なので、当時「マミーブレイン」という言葉は聞いたことがなかったのですが、近年、研究が進んで「マミーブレイン」という症状について解説されるようになりました。(日本語訳では「産後ぼけ」とも言われているようです。) 「マミーブレイン」とは、産後、一時的に思考力や記憶力が低下する脳の状態を指します。出産後に涙を流すことが増えたり、周囲にイライラしてしまう...ということは産後のホルモンの変化によるものと言われていますが、「マミーブレイン」の影響もあるようです。 妊娠・出産の期間、身体に大きな変化がありますが、脳にも大きな変化が起きて、これまでの神経回路から母親の脳になるための進化を遂げるために一時的に混乱期のような時期があり、その時期に「物忘れ」や「思考力の低下」が起きることを「マミーブレイン」と呼ぶようになりました。 睡眠不足や慣れない育児への不安、うまくいかないことへの自信の喪失なども感じる人が多い中、脳自体も変化が見られるということです。実際にMRIなどの脳の検査によって脳の変化が認められています。 産後の女性の8割にこの症状が見られ、長い人は1年ぐらい続くそうです。 これまでの自分じゃないような感覚に陥り、「もう社会復帰できないかもしれない」などの不安を感じたり、自信を無くす人も少なくありません。 そのことが引き金となり、産後うつになるケースも考えられます。 「産後って本当に大変....。」 妊娠期間もつわりや体重管理、そして無事に元気な子を産めるのか?という不安やストレスが伴います。 産休に入るまでは、仕事もこなしながら妊娠中の不調を抱えている人も一定数いらっしゃいます。超少子化の日本においても、女性が妊娠・出産・産後を健やかに過ごす上で、理解が進み、支える体制がしっかり整うことを願わずにはいられません。 そんな中、必死で赤ちゃんのお世話をがんばっていたのに気づけば「赤ちゃんの向き癖」や「頭の変形」が出ていた...なんて。。。 赤ちゃんの頭の変形は生後3ヶ月ぐらいまでの寝かせ方や抱っこの仕方という環境要因が大きいと言われているので、自分を責めるママも少なくないでしょう。 頭の変形がなぜ起きるかについては11/7日のコラムをご覧下さい。 産後は認知や思考力が落ちる「マミーブレイン」の状態になるかもしれない、ということも踏まえて、妊娠中に産後に向けた準備を早めにやっておくことを強くお勧めします。 特に1人目の妊娠中の方は「大丈夫だろう」と過信してしまう方もいらっしゃいます。 産後は、身体の辛さ+脳の一時的な混乱期(マミーブレイン)+睡眠不足+ホルモンバランスの乱れ、という幾つもの未経験なことが重なります。 それに加えて、「授乳がうまく出来ない」、とか「上手く抱っこができない」など、待ったなしの慣れない育児をノンストップでこなしていくような日々です。 そんな過酷な日々を支えるためにDEEP RACCOを作りました。少子化の中でも出産・育児に向き合おうとする女性の支えになれたらとても嬉しいです。 RACCOオフィシャルLINEからのご相談もお受けしています。 文章:RACCO 山下千春 ...
マミーブレインのせいかも
産後は睡眠不足が当たり前で、まとめて睡眠が取れない日々が続きます。 私も3回の産後を経験しました。 最後に出産したのは16年前なので、当時「マミーブレイン」という言葉は聞いたことがなかったのですが、近年、研究が進んで「マミーブレイン」という症状について解説されるようになりました。(日本語訳では「産後ぼけ」とも言われているようです。) 「マミーブレイン」とは、産後、一時的に思考力や記憶力が低下する脳の状態を指します。出産後に涙を流すことが増えたり、周囲にイライラしてしまう...ということは産後のホルモンの変化によるものと言われていますが、「マミーブレイン」の影響もあるようです。 妊娠・出産の期間、身体に大きな変化がありますが、脳にも大きな変化が起きて、これまでの神経回路から母親の脳になるための進化を遂げるために一時的に混乱期のような時期があり、その時期に「物忘れ」や「思考力の低下」が起きることを「マミーブレイン」と呼ぶようになりました。 睡眠不足や慣れない育児への不安、うまくいかないことへの自信の喪失なども感じる人が多い中、脳自体も変化が見られるということです。実際にMRIなどの脳の検査によって脳の変化が認められています。 産後の女性の8割にこの症状が見られ、長い人は1年ぐらい続くそうです。 これまでの自分じゃないような感覚に陥り、「もう社会復帰できないかもしれない」などの不安を感じたり、自信を無くす人も少なくありません。 そのことが引き金となり、産後うつになるケースも考えられます。 「産後って本当に大変....。」 妊娠期間もつわりや体重管理、そして無事に元気な子を産めるのか?という不安やストレスが伴います。 産休に入るまでは、仕事もこなしながら妊娠中の不調を抱えている人も一定数いらっしゃいます。超少子化の日本においても、女性が妊娠・出産・産後を健やかに過ごす上で、理解が進み、支える体制がしっかり整うことを願わずにはいられません。 そんな中、必死で赤ちゃんのお世話をがんばっていたのに気づけば「赤ちゃんの向き癖」や「頭の変形」が出ていた...なんて。。。 赤ちゃんの頭の変形は生後3ヶ月ぐらいまでの寝かせ方や抱っこの仕方という環境要因が大きいと言われているので、自分を責めるママも少なくないでしょう。 頭の変形がなぜ起きるかについては11/7日のコラムをご覧下さい。 産後は認知や思考力が落ちる「マミーブレイン」の状態になるかもしれない、ということも踏まえて、妊娠中に産後に向けた準備を早めにやっておくことを強くお勧めします。 特に1人目の妊娠中の方は「大丈夫だろう」と過信してしまう方もいらっしゃいます。 産後は、身体の辛さ+脳の一時的な混乱期(マミーブレイン)+睡眠不足+ホルモンバランスの乱れ、という幾つもの未経験なことが重なります。 それに加えて、「授乳がうまく出来ない」、とか「上手く抱っこができない」など、待ったなしの慣れない育児をノンストップでこなしていくような日々です。 そんな過酷な日々を支えるためにDEEP RACCOを作りました。少子化の中でも出産・育児に向き合おうとする女性の支えになれたらとても嬉しいです。 RACCOオフィシャルLINEからのご相談もお受けしています。 文章:RACCO 山下千春 ...
抱っこや寝かせ方と歯並び
今、小児歯科クリニックさんでは「赤ちゃん歯科」という分野に力を入れられています。 顎が小さくて乳歯の時点で歯歯並びがこの先悪くなることはある程度推測されるので、できるだけ低年齢の時に歯並びの気掛かりを相談する保護者さんが増えています。 金具をつける歯の矯正よりも前に、低年齢であればマウスピースでの治療やお口のトレーニングをすることで早めに対処することができます。赤ちゃん歯科では、抱っこの仕方や寝せる時の寝姿勢のこと、離乳食の与え方などを相談できるところもあります。診察という形ではなく、グループで学んだり相談ができるような場を開かれているところもあります。では、抱っこや寝姿勢が歯並びになぜ影響するか?について書いてみます。 まだ筋力が弱く自分の身体を支えられない時期の赤ちゃんは、保護者の抱っこや寝かせ方によって、姿勢を保ちます。その抱っこや寝かせ方により、姿勢が作られていくといっても過言ではありません。 姿勢だけでなく、体幹や呼吸、離乳食の期間に食べ方(唇や舌の使い方)を身につけていきます。 育児に奮闘しているママ、パパたちに神経質な子育てをしてほしい訳ではないのですが、 後で「ヘルメット治療」や「歯の矯正」に膨大なお金と労力がかからないように、お伝えさせていただきます。 赤ちゃんの「お口ポカン」の習慣がつくのも、抱っこや寝姿勢によるものが多いです。 赤ちゃんの口を閉じる筋力はまだ弱いので姿勢によって自然とあいてしまいます。 顎を軽く引くような姿勢で抱っこしてあげることや寝かせる時も枕を使うことも難しい時期は、寝床全体で姿勢が保ちやすいようにサポートしてあげることをお勧めしています。 「まぁるい抱っこ」が良いと聞いたけど、自分でやってみるとうまく出来ない....。 そんなママたちの声をたくさん聞いてきました。 抱っこが不安定だったり、ママが自信をもっていないと赤ちゃんに伝わって、抱っこしても落ち着かなくなり、反り返り癖がでたりする原因にもなります。 お口ポカンと歯並びの関係性をお伝えします。 ⚫︎お口が閉じていると、上顎が順調に成長するのを助けます。 ⚫︎上顎に舌がくっついていないと上顎が広がりが悪くなります。 ⚫︎お口があいた状態のとき、舌は上顎から離れています。(大人も同じなのでやってみて下さい) 赤ちゃんの時から1歳ぐらいまでには特に上顎がぐんぐん広がる時期です。その時期に舌が上顎にくっついていないと、上顎の成長にかなり影響し、将来の歯並びに大いに影響します。 実際にうちの娘も小学校6年生の時に、見た目が気になる年頃になり、歯並びが悪いことを気にしはじめました。 幸い上の歯並びだけで済んだのですが、矯正期間の不自由さや出費や通院、様々な面で歯並びが悪くならない方法を知っていたなら、赤ちゃんの時に戻りたい、と感じることもありました。 また、歯科医師の先生から、食べ方に左右差があることや姿勢の傾きを指摘され、矯正の金具を外した後に、徐々に戻ってしまう可能性があると言われました。それだけ、姿勢や食べ方(からだの使い方)は色々な面に影響を及ぼしているのです。 娘だけでなく、息子も歯並びが悪く、見るからに顎が小さいまま育ってしまいました。 上顎の成長が悪いと下顎もそれに応じて成長しないということも聞いたことがあります。 息子に関しては本人が矯正をしたいと言わなかったのでそのままにしていますが、歯並びを見るたびに罪悪感を感じてしまいます。 親の役割って大きいですね。 0歳児の育児は日々タスクが多く、姿勢とか左右差とか気づかないままになることがほとんどだと思います。 ベビーブランドRACCOとしては、日々気をつけることが難しいことを「DEEP...
抱っこや寝かせ方と歯並び
今、小児歯科クリニックさんでは「赤ちゃん歯科」という分野に力を入れられています。 顎が小さくて乳歯の時点で歯歯並びがこの先悪くなることはある程度推測されるので、できるだけ低年齢の時に歯並びの気掛かりを相談する保護者さんが増えています。 金具をつける歯の矯正よりも前に、低年齢であればマウスピースでの治療やお口のトレーニングをすることで早めに対処することができます。赤ちゃん歯科では、抱っこの仕方や寝せる時の寝姿勢のこと、離乳食の与え方などを相談できるところもあります。診察という形ではなく、グループで学んだり相談ができるような場を開かれているところもあります。では、抱っこや寝姿勢が歯並びになぜ影響するか?について書いてみます。 まだ筋力が弱く自分の身体を支えられない時期の赤ちゃんは、保護者の抱っこや寝かせ方によって、姿勢を保ちます。その抱っこや寝かせ方により、姿勢が作られていくといっても過言ではありません。 姿勢だけでなく、体幹や呼吸、離乳食の期間に食べ方(唇や舌の使い方)を身につけていきます。 育児に奮闘しているママ、パパたちに神経質な子育てをしてほしい訳ではないのですが、 後で「ヘルメット治療」や「歯の矯正」に膨大なお金と労力がかからないように、お伝えさせていただきます。 赤ちゃんの「お口ポカン」の習慣がつくのも、抱っこや寝姿勢によるものが多いです。 赤ちゃんの口を閉じる筋力はまだ弱いので姿勢によって自然とあいてしまいます。 顎を軽く引くような姿勢で抱っこしてあげることや寝かせる時も枕を使うことも難しい時期は、寝床全体で姿勢が保ちやすいようにサポートしてあげることをお勧めしています。 「まぁるい抱っこ」が良いと聞いたけど、自分でやってみるとうまく出来ない....。 そんなママたちの声をたくさん聞いてきました。 抱っこが不安定だったり、ママが自信をもっていないと赤ちゃんに伝わって、抱っこしても落ち着かなくなり、反り返り癖がでたりする原因にもなります。 お口ポカンと歯並びの関係性をお伝えします。 ⚫︎お口が閉じていると、上顎が順調に成長するのを助けます。 ⚫︎上顎に舌がくっついていないと上顎が広がりが悪くなります。 ⚫︎お口があいた状態のとき、舌は上顎から離れています。(大人も同じなのでやってみて下さい) 赤ちゃんの時から1歳ぐらいまでには特に上顎がぐんぐん広がる時期です。その時期に舌が上顎にくっついていないと、上顎の成長にかなり影響し、将来の歯並びに大いに影響します。 実際にうちの娘も小学校6年生の時に、見た目が気になる年頃になり、歯並びが悪いことを気にしはじめました。 幸い上の歯並びだけで済んだのですが、矯正期間の不自由さや出費や通院、様々な面で歯並びが悪くならない方法を知っていたなら、赤ちゃんの時に戻りたい、と感じることもありました。 また、歯科医師の先生から、食べ方に左右差があることや姿勢の傾きを指摘され、矯正の金具を外した後に、徐々に戻ってしまう可能性があると言われました。それだけ、姿勢や食べ方(からだの使い方)は色々な面に影響を及ぼしているのです。 娘だけでなく、息子も歯並びが悪く、見るからに顎が小さいまま育ってしまいました。 上顎の成長が悪いと下顎もそれに応じて成長しないということも聞いたことがあります。 息子に関しては本人が矯正をしたいと言わなかったのでそのままにしていますが、歯並びを見るたびに罪悪感を感じてしまいます。 親の役割って大きいですね。 0歳児の育児は日々タスクが多く、姿勢とか左右差とか気づかないままになることがほとんどだと思います。 ベビーブランドRACCOとしては、日々気をつけることが難しいことを「DEEP...
SUSURUマグでカップフィーディング
色々な事情で母乳をうまく吸えない赤ちゃんがいます。 母親の乳首の形状や状態が原因のこともあります。 赤ちゃんの舌の付け根(舌の裏側と下顎をつなぐひだ)が短いことで、舌がうまく動かせない場合、一般的に舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)と診断され、 小児歯科や小児外科、耳鼻咽喉科などの専門医療機関で切る処置をすることもあります。 切ることで舌の動きを改善し、授乳障害(母乳の吸い付きが悪いなど)、将来の発音障害、や離乳食の時にも舌を動かしやすくすることで食べやすくなるなどの効果があります。 SUSURUマグ&スプーンは2017年にRACCOから生まれた、離乳食を丁寧に進めるために口腔発達の専門家と一緒に開発した赤ちゃん用の本物の食器です。 マグカップは、本来両手を使って真ん中で持つことが出来るようになる生後10ヶ月頃から使っていただくことを想定して開発しましたが、新生児の時期にうまく母乳が飲めない赤ちゃんに対して活用されたケースをご報告いただきました。 哺乳瓶を嫌がる時にこういう小さな飲みやすいコップを使えるということを知っておいてもらえるといざとなった時に選択肢が増えて危機を乗り越えられるかもしれません。 この赤ちゃんが逞しくゴクゴクと飲む様子はRACCOのインスタグラムに過去に投稿して、大きな反響がありました。 赤ちゃんの専門家の間でも、実は哺乳瓶は舌や唇をあまり使わずに飲めてしまう(勝手にミルクが出てくる)ので、一度哺乳瓶に慣れてしまうと母乳に戻りにくくなるという懸念もされています。 哺乳瓶よりこういった「カップフィーディング」を薦められる助産師さんも少なくありません。 「カップを赤ちゃんの口に近づけ、ミルクが唇に触れるまで傾けます。 すると、赤ちゃんは舌を使ってミルクを口に運びます。 哺乳瓶でミルクを与える場合、ミルクが赤ちゃんの口に流れ込んでしまうのとは対照的です。 赤ちゃんはミルクを飲む量を調節しやすくなり、必要な量しか飲まなくなります。」(「カップフィーディング」のすすめ方」 SUSURUのページにはお客様の声も掲載しています。ぜひご覧下さい。
SUSURUマグでカップフィーディング
色々な事情で母乳をうまく吸えない赤ちゃんがいます。 母親の乳首の形状や状態が原因のこともあります。 赤ちゃんの舌の付け根(舌の裏側と下顎をつなぐひだ)が短いことで、舌がうまく動かせない場合、一般的に舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)と診断され、 小児歯科や小児外科、耳鼻咽喉科などの専門医療機関で切る処置をすることもあります。 切ることで舌の動きを改善し、授乳障害(母乳の吸い付きが悪いなど)、将来の発音障害、や離乳食の時にも舌を動かしやすくすることで食べやすくなるなどの効果があります。 SUSURUマグ&スプーンは2017年にRACCOから生まれた、離乳食を丁寧に進めるために口腔発達の専門家と一緒に開発した赤ちゃん用の本物の食器です。 マグカップは、本来両手を使って真ん中で持つことが出来るようになる生後10ヶ月頃から使っていただくことを想定して開発しましたが、新生児の時期にうまく母乳が飲めない赤ちゃんに対して活用されたケースをご報告いただきました。 哺乳瓶を嫌がる時にこういう小さな飲みやすいコップを使えるということを知っておいてもらえるといざとなった時に選択肢が増えて危機を乗り越えられるかもしれません。 この赤ちゃんが逞しくゴクゴクと飲む様子はRACCOのインスタグラムに過去に投稿して、大きな反響がありました。 赤ちゃんの専門家の間でも、実は哺乳瓶は舌や唇をあまり使わずに飲めてしまう(勝手にミルクが出てくる)ので、一度哺乳瓶に慣れてしまうと母乳に戻りにくくなるという懸念もされています。 哺乳瓶よりこういった「カップフィーディング」を薦められる助産師さんも少なくありません。 「カップを赤ちゃんの口に近づけ、ミルクが唇に触れるまで傾けます。 すると、赤ちゃんは舌を使ってミルクを口に運びます。 哺乳瓶でミルクを与える場合、ミルクが赤ちゃんの口に流れ込んでしまうのとは対照的です。 赤ちゃんはミルクを飲む量を調節しやすくなり、必要な量しか飲まなくなります。」(「カップフィーディング」のすすめ方」 SUSURUのページにはお客様の声も掲載しています。ぜひご覧下さい。
赤ちゃんの頭が変形する理由
皆さんこんにちは。 RACCOの山下です。 今日はここ数年急激に目にするようになった「ヘルメット治療」の背景についてのお話です。 最近の育児事情として「赤ちゃんの頭の形」のお悩みを抱えている方が増えてきています。 このことは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の研究結果が発表された後、日本でも本格的なSIDSに対する啓発活動の動きがあり、1999年頃から産婦人科の新生児室でも、うつ伏せ寝が禁止されたという背景が大きく関わっています。 日本だけでなく、アメリカをはじめ世界的に赤ちゃんは仰向けで寝せることがSIDSのリスクを下げるということが広がりました。 元々、新生児期から首がすわる頃までの赤ちゃんには姿勢を維持する筋力が備わっていないことや背骨が未発達のまま産まれてくるので、仰向けで寝せることで多くのママ、パパを悩ませる「背中スイッチ」も起きやすくなるし、「向き癖」も付きやすくなります。 平らなお布団などに寝せると、この写真のように、手を上に上げて脚はまっすぐではなくM字と言われる開いたポーズになります。 これでスヤスヤ眠っていることが「頭の変形」につながっているなんて、ほとんどのママたちは説明も受けていないし、やっとの思いで眠ってくれた赤ちゃんの姿勢を整えてあげようという余裕もないのが普通です。 こうして生後3ヶ月ぐらいになった時には、いつも向いている方に圧がかかり続けた結果、「斜頭症」と呼ばれる頭の変形が起きていることが多くあります。 左側が押されて凹んでいる場合は「左斜頭」その場合は右側に少し出っぱりがあります。 その逆だと「右斜頭」と呼ばれます。 出産の時に吸引分娩になったことで頭が引っ張られて頭が長くなる赤ちゃんもいますが、引っ張られた時間はそんなに長くないので一時的な変形の場合が多いです。 ほとんどの場合が抱っこと寝かせ方による変形なので、必死で育児をしている産後のママたちに自分の抱っこや寝かせ方で大切な我が子の頭が変形してしまったと知った時のショックはすごく大きいと思います。 以前は3〜4ヶ月健診で頭のチェックはありませんでしたが、今はチェックされるようになり、治療の対象になるぐらいの歪み、変形がある場合は、頭の形の専門外来などを紹介されることになります。 その先に待っているのは保険適用外のヘルメット治療です。 平均40万以上かかると言われています。 それと、基本的にはお風呂の時以外はほぼ1日中外さないように指導があります。 寝ている時も付けたままです。 頭は8枚の骨の組み合わせで出来ていて、赤ちゃんの大泉門(だいせんもん)は1歳半ぐらいで閉じると言われていますが、それ以外にも閉じていない(骨化していない)つなぎ目が沢山残っています。 だから、同じ方向にばかり圧がかかっていると簡単に歪んでしまいます。...
赤ちゃんの頭が変形する理由
皆さんこんにちは。 RACCOの山下です。 今日はここ数年急激に目にするようになった「ヘルメット治療」の背景についてのお話です。 最近の育児事情として「赤ちゃんの頭の形」のお悩みを抱えている方が増えてきています。 このことは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の研究結果が発表された後、日本でも本格的なSIDSに対する啓発活動の動きがあり、1999年頃から産婦人科の新生児室でも、うつ伏せ寝が禁止されたという背景が大きく関わっています。 日本だけでなく、アメリカをはじめ世界的に赤ちゃんは仰向けで寝せることがSIDSのリスクを下げるということが広がりました。 元々、新生児期から首がすわる頃までの赤ちゃんには姿勢を維持する筋力が備わっていないことや背骨が未発達のまま産まれてくるので、仰向けで寝せることで多くのママ、パパを悩ませる「背中スイッチ」も起きやすくなるし、「向き癖」も付きやすくなります。 平らなお布団などに寝せると、この写真のように、手を上に上げて脚はまっすぐではなくM字と言われる開いたポーズになります。 これでスヤスヤ眠っていることが「頭の変形」につながっているなんて、ほとんどのママたちは説明も受けていないし、やっとの思いで眠ってくれた赤ちゃんの姿勢を整えてあげようという余裕もないのが普通です。 こうして生後3ヶ月ぐらいになった時には、いつも向いている方に圧がかかり続けた結果、「斜頭症」と呼ばれる頭の変形が起きていることが多くあります。 左側が押されて凹んでいる場合は「左斜頭」その場合は右側に少し出っぱりがあります。 その逆だと「右斜頭」と呼ばれます。 出産の時に吸引分娩になったことで頭が引っ張られて頭が長くなる赤ちゃんもいますが、引っ張られた時間はそんなに長くないので一時的な変形の場合が多いです。 ほとんどの場合が抱っこと寝かせ方による変形なので、必死で育児をしている産後のママたちに自分の抱っこや寝かせ方で大切な我が子の頭が変形してしまったと知った時のショックはすごく大きいと思います。 以前は3〜4ヶ月健診で頭のチェックはありませんでしたが、今はチェックされるようになり、治療の対象になるぐらいの歪み、変形がある場合は、頭の形の専門外来などを紹介されることになります。 その先に待っているのは保険適用外のヘルメット治療です。 平均40万以上かかると言われています。 それと、基本的にはお風呂の時以外はほぼ1日中外さないように指導があります。 寝ている時も付けたままです。 頭は8枚の骨の組み合わせで出来ていて、赤ちゃんの大泉門(だいせんもん)は1歳半ぐらいで閉じると言われていますが、それ以外にも閉じていない(骨化していない)つなぎ目が沢山残っています。 だから、同じ方向にばかり圧がかかっていると簡単に歪んでしまいます。...
赤ちゃんの初めての冬がやってくる
暑い夏が終わったかと思ったら、気温が一気に下がって寒さ対策を急いで始める人も多いかもしれません。 赤ちゃんとの初めての冬。 「風邪を引かせないようにしたい」と色々と対策が頭をよぎりますよね。気をつけたいのは、「湿度の調整」と「洋服の着せ過ぎ」。 空気が乾燥してくると大人も喉が痛くなったり、肌がカサカサになったりしがちですが、赤ちゃんも空気の乾燥にはダメージを受けやすいものです。 加湿器を使ったり、お部屋にタオルを干したり、湿度が下がり過ぎないように工夫してみて下さいね。 それと、赤ちゃんは口をしっかり閉じて眠ることが難しく、気づいたらお口が開いていることがあります。 お口が開いていると口腔や喉が乾燥してしまい、炎症を起こすきっかけを作ってしまいます。 お口が閉じやすいように顎が軽く引けるぐらい傾斜をつけることをお勧めします。「ぐっすり寝床研究所RACCO」の新商品「DEEP RACCO」は、お口がしっかり閉じるように赤ちゃんの自然な姿勢を保ちやすくなっています。 呼吸がしやすい姿勢だと、深くぐっすり眠れるので、赤ちゃんの眠りが浅いなと感じる方はCカーブの寝床を試してみて下さいね。 最後に、寒い時期に洋服やお布団の着せ過ぎにならないように気をつけてください。赤ちゃんは体温調節が未熟なので、熱がこもった時に体温が上昇してしまったり、汗をびっしょりかいてしまったりします。大人よりも少なめの枚数で頭に汗をかいていないか、こまめにチェックして調整してあげてくださいね。 文責:ぐっすり寝床研究所 山下千春
赤ちゃんの初めての冬がやってくる
暑い夏が終わったかと思ったら、気温が一気に下がって寒さ対策を急いで始める人も多いかもしれません。 赤ちゃんとの初めての冬。 「風邪を引かせないようにしたい」と色々と対策が頭をよぎりますよね。気をつけたいのは、「湿度の調整」と「洋服の着せ過ぎ」。 空気が乾燥してくると大人も喉が痛くなったり、肌がカサカサになったりしがちですが、赤ちゃんも空気の乾燥にはダメージを受けやすいものです。 加湿器を使ったり、お部屋にタオルを干したり、湿度が下がり過ぎないように工夫してみて下さいね。 それと、赤ちゃんは口をしっかり閉じて眠ることが難しく、気づいたらお口が開いていることがあります。 お口が開いていると口腔や喉が乾燥してしまい、炎症を起こすきっかけを作ってしまいます。 お口が閉じやすいように顎が軽く引けるぐらい傾斜をつけることをお勧めします。「ぐっすり寝床研究所RACCO」の新商品「DEEP RACCO」は、お口がしっかり閉じるように赤ちゃんの自然な姿勢を保ちやすくなっています。 呼吸がしやすい姿勢だと、深くぐっすり眠れるので、赤ちゃんの眠りが浅いなと感じる方はCカーブの寝床を試してみて下さいね。 最後に、寒い時期に洋服やお布団の着せ過ぎにならないように気をつけてください。赤ちゃんは体温調節が未熟なので、熱がこもった時に体温が上昇してしまったり、汗をびっしょりかいてしまったりします。大人よりも少なめの枚数で頭に汗をかいていないか、こまめにチェックして調整してあげてくださいね。 文責:ぐっすり寝床研究所 山下千春