抱っこや寝かせ方と歯並び
今、小児歯科クリニックさんでは「赤ちゃん歯科」という分野に力を入れられています。
顎が小さくて乳歯の時点で歯歯並びがこの先悪くなることはある程度推測されるので、できるだけ低年齢の時に歯並びの気掛かりを相談する保護者さんが増えています。
金具をつける歯の矯正よりも前に、低年齢であればマウスピースでの治療やお口のトレーニングをすることで早めに対処することができます。
赤ちゃん歯科では、抱っこの仕方や寝せる時の寝姿勢のこと、離乳食の与え方などを相談できるところもあります。診察という形ではなく、グループで学んだり相談ができるような場を開かれているところもあります。
では、抱っこや寝姿勢が歯並びになぜ影響するか?について書いてみます。
まだ筋力が弱く自分の身体を支えられない時期の赤ちゃんは、保護者の抱っこや寝かせ方によって、姿勢を保ちます。
その抱っこや寝かせ方により、姿勢が作られていくといっても過言ではありません。
姿勢だけでなく、体幹や呼吸、離乳食の期間に食べ方(唇や舌の使い方)を身につけていきます。
育児に奮闘しているママ、パパたちに神経質な子育てをしてほしい訳ではないのですが、
後で「ヘルメット治療」や「歯の矯正」に膨大なお金と労力がかからないように、お伝えさせていただきます。
赤ちゃんの「お口ポカン」の習慣がつくのも、抱っこや寝姿勢によるものが多いです。
赤ちゃんの口を閉じる筋力はまだ弱いので姿勢によって自然とあいてしまいます。
顎を軽く引くような姿勢で抱っこしてあげることや寝かせる時も枕を使うことも難しい時期は、寝床全体で姿勢が保ちやすいようにサポートしてあげることをお勧めしています。
「まぁるい抱っこ」が良いと聞いたけど、自分でやってみるとうまく出来ない....。
そんなママたちの声をたくさん聞いてきました。
抱っこが不安定だったり、ママが自信をもっていないと赤ちゃんに伝わって、抱っこしても落ち着かなくなり、反り返り癖がでたりする原因にもなります。
お口ポカンと歯並びの関係性をお伝えします。
⚫︎お口が閉じていると、上顎が順調に成長するのを助けます。
⚫︎上顎に舌がくっついていないと上顎が広がりが悪くなります。
⚫︎お口があいた状態のとき、舌は上顎から離れています。(大人も同じなのでやってみて下さい)
赤ちゃんの時から1歳ぐらいまでには特に上顎がぐんぐん広がる時期です。
その時期に舌が上顎にくっついていないと、上顎の成長にかなり影響し、将来の歯並びに大いに影響します。
実際にうちの娘も小学校6年生の時に、見た目が気になる年頃になり、歯並びが悪いことを気にしはじめました。
幸い上の歯並びだけで済んだのですが、矯正期間の不自由さや出費や通院、様々な面で歯並びが悪くならない方法を知っていたなら、赤ちゃんの時に戻りたい、と感じることもありました。
また、歯科医師の先生から、食べ方に左右差があることや姿勢の傾きを指摘され、矯正の金具を外した後に、徐々に戻ってしまう可能性があると言われました。
それだけ、姿勢や食べ方(からだの使い方)は色々な面に影響を及ぼしているのです。
娘だけでなく、息子も歯並びが悪く、見るからに顎が小さいまま育ってしまいました。
上顎の成長が悪いと下顎もそれに応じて成長しないということも聞いたことがあります。
息子に関しては本人が矯正をしたいと言わなかったのでそのままにしていますが、歯並びを見るたびに罪悪感を感じてしまいます。
親の役割って大きいですね。
0歳児の育児は日々タスクが多く、姿勢とか左右差とか気づかないままになることがほとんどだと思います。
ベビーブランドRACCOとしては、日々気をつけることが難しいことを「DEEP RACCO」を使うだけで自然と良い姿勢で寝せられることで、悩みを減らすお手伝いができればと思っています。
SUSURUマグ&スプーンセットも使うだけで丁寧に離乳食を進めるモチベーションに繋がったり、実際に食事をするための道具が違うだけでお口の育ちにも良い影響があります。
質問などありましたらお気軽にLINEからお問い合わせくださいね。
文章/ RACCO 山下千春