マミーブレインのせいかも
産後は睡眠不足が当たり前で、まとめて睡眠が取れない日々が続きます。
私も3回の産後を経験しました。
最後に出産したのは16年前なので、当時「マミーブレイン」という言葉は聞いたことがなかったのですが、近年、研究が進んで「マミーブレイン」という症状について解説されるようになりました。(日本語訳では「産後ぼけ」とも言われているようです。)
「マミーブレイン」とは、産後、一時的に思考力や記憶力が低下する脳の状態を指します。出産後に涙を流すことが増えたり、周囲にイライラしてしまう...ということは産後のホルモンの変化によるものと言われていますが、「マミーブレイン」の影響もあるようです。
妊娠・出産の期間、身体に大きな変化がありますが、脳にも大きな変化が起きて、これまでの神経回路から母親の脳になるための進化を遂げるために一時的に混乱期のような時期があり、その時期に「物忘れ」や「思考力の低下」が起きることを「マミーブレイン」と呼ぶようになりました。
睡眠不足や慣れない育児への不安、うまくいかないことへの自信の喪失なども感じる人が多い中、脳自体も変化が見られるということです。
実際にMRIなどの脳の検査によって脳の変化が認められています。
産後の女性の8割にこの症状が見られ、長い人は1年ぐらい続くそうです。
これまでの自分じゃないような感覚に陥り、「もう社会復帰できないかもしれない」などの不安を感じたり、自信を無くす人も少なくありません。
そのことが引き金となり、産後うつになるケースも考えられます。
「産後って本当に大変....。」
妊娠期間もつわりや体重管理、そして無事に元気な子を産めるのか?という不安やストレスが伴います。

産休に入るまでは、仕事もこなしながら妊娠中の不調を抱えている人も一定数いらっしゃいます。
超少子化の日本においても、女性が妊娠・出産・産後を健やかに過ごす上で、理解が進み、支える体制がしっかり整うことを願わずにはいられません。
そんな中、必死で赤ちゃんのお世話をがんばっていたのに気づけば「赤ちゃんの向き癖」や「頭の変形」が出ていた...なんて。。。
赤ちゃんの頭の変形は生後3ヶ月ぐらいまでの寝かせ方や抱っこの仕方という環境要因が大きいと言われているので、自分を責めるママも少なくないでしょう。
頭の変形がなぜ起きるかについては11/7日のコラムをご覧下さい。
産後は認知や思考力が落ちる「マミーブレイン」の状態になるかもしれない、ということも踏まえて、妊娠中に産後に向けた準備を早めにやっておくことを強くお勧めします。
特に1人目の妊娠中の方は「大丈夫だろう」と過信してしまう方もいらっしゃいます。
産後は、身体の辛さ+脳の一時的な混乱期(マミーブレイン)+睡眠不足+ホルモンバランスの乱れ、という幾つもの未経験なことが重なります。
それに加えて、「授乳がうまく出来ない」、とか「上手く抱っこができない」など、待ったなしの慣れない育児をノンストップでこなしていくような日々です。
そんな過酷な日々を支えるためにDEEP RACCOを作りました。
少子化の中でも出産・育児に向き合おうとする女性の支えになれたらとても嬉しいです。
RACCOオフィシャルLINEからのご相談もお受けしています。
文章:RACCO 山下千春