家族に縛られず程よい関係性を探る
2025年もあと数日で終わろうとしています。
3人の子どもたちは大きくなり、それぞれの予定を楽しむために出払っているので、思いがけず静かな暮れの数日を過ごせています。
今年は春からより一層家族がバラバラに生活をすることになりましたが、一時的に一緒に暮らしていただけで、元に戻っていっているだけかもしれないと感じるようになりました。
結婚によって夫婦という最小単位の家族になり、子どもが1人、2人、と増えて、我が家の場合は最大5人が約18年間一緒に暮らしていました。
2年前から大学進学のために家を出た娘、なかなか安定しない出たり入ったりする長男の動きで、家族5人の生活は終わり、3人になったり4人になったり。
そしてこの春から私と次男(高校生)が2人暮らしを始めたことで、元々の家には夫が1人暮らしに。これは少し想定外の動きでしたが、次男の高校進学を機に会社のある佐賀市から車で1時間ちょっとの福岡市に引っ越してきました。
家族の形は変化し続けています。
夫婦も一緒に暮らすことだけが夫婦ではなく、よく夫が単身赴任で別居婚になったりすることはありますが、私は受け身の別居婚ではなく、臨機応変にどこで暮らすかを結果的に選んでいます。それは自営業だからということも大きいし、次男が生きづらさを抱えていることも理由の1つです。環境を変えたり整えることがとても大切なので、そこは人肌脱ぐことを進んでやっています。
結婚して出産して家族が増えていく段階にいらっしゃる方にとっては、先のことまで考える余裕がないかもしれません。
子育てをする人生を選んだ方にエールを送りたい私としては、「母親や妻という役割の前に、自分の気持ちを大切にしたいな」と感じた時に遠慮はしなくてもいい、ということを書かせていただきます。
どうしても自分の気持ちは後回しになるのが子育て期の女性。
母になって22年間、自分の気持ちを大事にしてきたつもりでも、子どもたちが徐々に自立していく段階にきて、自分がどういう人間で、何をこの人生の中で大切にしていきたいのか、みたいなことはどこかに眠っていて、簡単には見つかりません。
これまで送ってきた母親としての生活はこの先もずっと続く訳ではなく、どんどん元の1人の生活に戻っていくということを今実感しているところです。
10年前に迎えた愛犬は私がそうやって1人の生活に戻っていく過程をそっとそばで支えてくれています。

文章:RACCO 山下千春