念願の「母親学級」で抱っこのお話
今年の夏頃から福岡県久留米市にある「とみおかレディースクリニック」さんの母親学級で、「首すわり前の赤ちゃんの抱っこ」と「睡眠姿勢」についてお話の時間をいただけることになりました。
「母親学級」はコロナの期間に中止になったりオンライン化されたりしてるところも多く、内容としては、「お産の心構え」や「陣痛かな?と思ったらどのタイミングで病院に連絡するか?」そして、「入院に必要なもの」などの説明があるところが多い印象です。
出産して母子同室になって、赤ちゃんを抱っこする日々が始まります。
それと同時に母乳が順調に出るようになるまでは、母乳がよく出るようにマッサージを受けたり、3時間おきの授乳だけでも大変です。
その合間にはおむつ替えもあり、産後は身体の辛さと睡眠不足で、ふらふらになる人も多いと思います。

だからこそ、赤ちゃんの抱っこの仕方とぐっすり寝てくれる寝床のことを伝えておきたい、と強く思っています。
授乳やおむつ替えだけでも大変なのに、抱っこしても泣き止まなかったり、寝かせると起きてしまう、などが続くと、幸せ感よりも、絶望感になってしまったり、母親としてやっていく自信を失ってしまうかもしれません。
産婦人科さんの役割としては、「安全に安心してお産を迎え、無事に出産を終えること」であり、産後は授乳の指導やおっぱいマッサージなども助産師さんの専門領域です。
そこで余裕があれば、育児についての助言をしてくれる助産師さんもいらっしゃると思います。
ただ、産んだ後はそれどころじゃないので、出来るだけ出産前に、新生児の赤ちゃんの抱っこの仕方や睡眠姿勢について予習をする機会を持っていただきたいと思っています。
今や「まぁるい姿勢」での抱っこはSNS等でもたくさん発信されているので、なんとなく知っている人は多いと思います。
だけど、実際にふにゃふにゃの赤ちゃんを抱っこしようとしたら、どんな風にまぁるい姿勢を作ってあげるのかわからなくなる人が多いと思います。

腕でしっかり包む抱っこは「腱鞘炎」になりにくい抱っこでもあります。
産後の女性は体力を消耗しているだけでなく、全治2ヶ月の交通事故にあったのと同じぐらいの身体的、精神的なダメージを受けています。
出来るだけ早く回復できるように、旦那さんや周りの家族のサポートも不可欠です。

赤ちゃん人形を使った抱っこの練習は、ママよりもパパにしっかり教えておくことが産後のママをゆっくり休ませることに繋がります。
今後は母親学級だけでなく、父親学級でもお伝えする機会があればいいなと思っています。
ママじゃないと泣くという逃げ道をなくすためにも、パパが抱っこへの自信をしっかり身につけて、産後クライシスなどの回避にもなり、夫婦でしっかり産後の大変な時期を乗り切って欲しいと思っています。